ミュージカル レディ・ベス@帝国劇場
初日にして千秋楽の花加ペア。
全体の流れがすっきりしてわかりやすくなったものの、気に入っていたシーンが削除されていて、今ひとつの出来。
ベスが自分で未来を切り拓くというよりは運命に流されていく形かなぁ。
アンが要所要所で出てくるのが原因と思われる。
冒頭のロビンのシーンは少し1789を連想していまいました。
多分民衆が弾圧されている所に飛び込んでいくのが重なるからか。役者も同じだし。
ロビンは初演に比較してまともな人間になったものの、出来ない子なのは変わらず。
メアリーとベスはどちらも母の影に追われて、それが二人の生き方に影響した。
メアリーはカトリックに、ベスはヘンリー8世にすがって生きる意味を見出そうとしてるのが一幕。
二幕でベスは王族としての生き方と愛の間で迷い、王座を選ぶけれど、かといって愛を捨てたわけではない。
ベスとロビンの愛はイモーテルの"永遠"という言葉と共に二人の心に刻まれ、王座に就くベスの心を慰めるのでしょう。
脚本の意図とは異なるでしょうが、二人の愛の物語として楽しみました。
なぜ月明かりの君を短くしたのか理解できないけど!